夢
下北沢にあるとあるラーメン、定食屋の2階にいて打ち上げみたいな騒ぎの中にいる。そこは昭和の佇まいが残った木造の古い建物でどこか旅館の宴会場の雰囲気もある場所だ。
おばさんがけたたましい表情でドンドン料理を運んでくる。
私は少し恐怖を感じている。
そして私は1階に降りた。すると1階は完全に旅館になっていた。
まっすぐに10mはある板張り廊下。両側は雨戸が閉まっていて暗い。でも進んでみた。
突き当たりを右に曲がると広い部屋があった。
部屋の中央に力士か、という位の体型の男(40〜50代)が青色の浴衣姿で跪き両手で小刀を持ち己の腹に突き付けていた。
その後ろには、その男の背中に向けてまっすぐに錆びた刀(茶色でボロボロだった)を構えている男(力士のヤツより少し若い)がいた。
そしてその2人を囲んで黒い紋付き袴の老人が7、8名座り静かに様子を見ていた。
私はすぐに分かった。
「これは狂言切腹みたいな物だな。」と。
つまり勝手に他人の家に上がり込み「ここで切腹するぞ!」と脅し揺する、みたいなヤツだろうと。
しかし周りの老人は動揺する事無く「勝手にしろ」みたいな雰囲気なので男達は焦っている様子だった。
私は恐々見ていたが力士のヤツが「トワッ」と小刀を前方に振りかぶった瞬間、見ていられなくなり廊下を戻ってそのまま旅館の外に飛び出した。
外には野外、というよりか何かのドラマのセットみたいな感じの街並みがあった。
私はいつの間にか茶色の浴衣姿になっていて両手を真横に広げクルクルと回りながら「あ〜天気が悪い。あ〜天気が悪い〜。」と呟いていた。
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