夢

新居は船だった。
クルーザーの中にユニットバスや台所、洗濯機、冷蔵庫等が設置されていて一応独り暮らし位は出来る設備は揃っているが何せクルーザーだから狭いし天井低いので窮屈だ。
このクルーザーは港に停泊していて特に出航する気配は無かった。つまりもう船というよりは住居なのである。
このクルーザーの両脇にもぴったりと漁船が停泊しておりその様子も実に窮屈だ。
外を見るとヤケに暗い。暗いどころではない。空は絵の具で塗った様なびっちりとした「黒」。海も「黒」かった。
私は狭い船内をひょいひょいと移動している。今さっき帰宅(帰船?)して手を洗ったり冷蔵庫の中から何かを取り出してい
た。
その時だ。 クルーザーが揺れ始めた。
そして雨の音。強くなってきた。台風か?
あっという間に雨風が強くなり波が立ち、クルーザーは大きく揺れ動いた!
立っていられない!と思い何かに捕まろとした瞬間、海水がドッと船内に流れ込んできた!
その水のまた黒いこと…。原油か?と思う程の黒だった。
しばらくすると揺れは収まったが船内に水はまだ膝位の高さまで溜まってしまったままだった。
呆れていて、フッと外を見たら街灯の様な物が見えた。
あんなのあったんだ、と思った。
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