夢
4人がけのテーブル席が3つ程あり20人位入れば一杯みたいな場末のキャバレー風の場所に50人はいるだろうか。赤いベルベットのソファーは擦れてかなりくたびれた様子だ。そこにいる人々は半分はスーツ、半分はジャージ姿で誰もが高揚してしきりに誰かしら話し相手を探し語り合っている。
明かりは暗い。所謂『節電』だろうか?私は端っこの席になるべく騒ぎとは距離をおこうとジッと座っていた。
そこに悠々と、とある一団が入ってきた。
なでしこジャパンだ!
人々から歓声があがり場は最高の盛り上がりを迎えていた!とは言え場所が場末キャバレーなのでなんとなくジメーっとした乗りであった。
ちなみに選手は何故か全員揃いの薄いピンクのジャージ姿だった。
そして選手達は歓喜の輪に入って行くのかな?と思いきや、バラバラに散り、人混みの中に消えていった。
周りはその様子を知ってか知らずかそのまま盛り上がり続けていた。
「彼等は何を祝っているのだろうか?」と思いながら私は端っこでその様子を見ていたのだが、そこに急に現れ私の正面にスッチャッと座った人物がいた。
なでしこジャパンの佐々木監督だった。
監督も当然の様に薄いピンクのジャージを着ている。
そして監督は私に言うのだ。
「き、君は何故我々を祝福しないのだ!もっとちやほやしなさい。今なんだからね、今がちやほや時間なんだからね!さあ!」と。
私はその勢いに圧倒され「わ、分かりました…。」と言って席を立ちその混雑の中に身を投じたものの肝心のちやほやしなければならない選手が見当たらない。
思わず監督の方を見たら「いいから行きなさい。」みたいなジェスチャーで進行を促している。
参ったなぁ、と思ったその時だった、入口(らしき)方向からピッカーっとした黄色い光が差し込んできた。
場内の人々も段々とそれに気付き、黙り込んで光の方向を見つめていた。
しかし割とすぐ光はパスッと消えてしまった。
そして人々は何事もなかった様にまたそれぞれに語り合い始めるのであった。
私は思った。
「あの光も、節電ですぐ消えたのかな?」と。
…という夢を昨晩は見ました。
おはようございます。
今日も1日、お元気で!
- Category: 飯野雅彦
- Posted by: 飯野 雅彦
- Comment : (0)