少年とエレ

KC320001今通っている芝居の稽古場はある建物の10階にある。で、主にエレベーターを使用しておりまして、今日も1階から乗り込んだのですが、これはその時のお話。その時乗った数人の中に10歳位の男の子がいた。気付くと彼はスッと出入り口脇にポジショニングし、イワユル「エレガ」の役を始めたのである。休日なのでエレベーターの停止出入りは多く3、4、5、6階と結構各駅停車な感じになってしまったのだが、彼は気にやむ事なく一生懸命に「開」「閉」を操っていた。するとその様子を見ていた少年の後ろにいた初老の女性二人が「いい子だね。いい子だからあおいであげる。」と言って持っていた扇子で少年をあおぎ始めたのである。二枚の扇子がパタパタと少年に向けられる。まるで応援団である。少年は照れていたがその後もしっかり大役を努め8階で降りていった。因みに応援団は9階で降りた。私は独りそのままもひとつ上へ。気分は…『充電完了』です。サンキュです。
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