130903_2057内装は「田舎風居酒屋」みたいだが、縦長の会議室みたいな室内に2人掛けの机が7つ2列(合計14つ)に同じ方に向いてギッシリ並んでいる様子は「そろばん塾」に近い雰囲気だ。
そこにまたギッシリ老若男女が座っている。
私は向かって左側の列の前から4つ目の机の左側に座っている。
白い机には何も置いておらず、机と机の間は30cm位だったので座っていてかなりキツい。
隣には肩までのボサボサ頭の痩せこけたおばさんが座っていた。
ベージュのカーディガンを着ていて猫背のその姿は実に貧相だった。
暫くすると割烹着姿の配膳係が3人入ってきて、室内に座っている全員に「アジ定食」が配られた。
トレーの上にご飯、味噌汁、アジの開き、ひじきの煮物、海苔、といった良くある旅館の朝食みたいな物だった。
皆それぞれに食べ始めた。
私も「いただきます」と食べ始めたのだが…隣のおばさんの動きがおかしい。なんだかソワソワし始めた。
なんか気味悪いな…と思ったその時だ。
おばさんが私の「ひじきの煮物」を横からヒョイと箸でつまんで取ってしまった!
「なぜ!?」っと意表を突かれている隙におばさんはすかさずヒョイヒョイと私のひじきをすくい上げ、終いには全部持っていってしまった…。
…なぜ…俺のひじきを…取る…?
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