夢
薄暗い古いレストランの厨房らしき所にいる。まだ日中だが戸をほとんど閉めきっていて、換気扇などからもれてくる僅かな光だけが室内を照らしている。舞う埃が目立つ。
そこに私を含めた私服の男女が10名程いて何かを待っている。
暫くすると上下白のコックの制服を着た50代位の男性が入って来た。
そしてどこからともなく、何かが乗っている手のひら大の小さな皿を全員に渡し始めた。
受け取って良くみたらそれには5cm位の厚みのある丸く切り取られたステーキが乗っていた。
私は直感で「これはマズイ事になった。」と思い、ダッシュでその場から走り去り外に逃げた。
数人は追いかけてきている様だった。
私は逃げる途中の廊下にあった黒いマウンテンバイクに乗り、窓を突き破って外に出た!
そこは2階だったらしく、出てみたら小豆色の瓦屋根に着地した。
そこからバイクをこいで逃げるのだが、瓦の上はとにかくガタガタしていて運転が困難だった。進むすぐ先を凝視しながらやっとの事でこいでいった。…その時だ!
急に前方の屋根が無くなった!
「ヤムッッ!」と反射的にブレーキを強く握る。後方のタイヤが浮き上がりフワッと前のめりになる。
その瞬間左側に見えた雨どいを右手でガッツリ掴み左手でバイクを捕まえて宙ぶらりんになった。落下は避けられた…。
バイクが軽くて助かった。
雨どいにぶら下がりながら目の前に見えた家の中を覗くとテレビの画面が見えた。
良く見えなかったが何故か、NHK朝の連ドラの昼の再放送をやっている、と思った。
日差しが急に強くなった。足下を見ると正月のアメ横みたいな人だかりになっていた。
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