狭い本屋…と言うか古本屋だろうか。
薄暗い店内。通路が50cm位で木製の棚がひしめき合うこの感じ。置いてある本のくたびれ感からしてやはり古本屋だろう。
私は一つの棚におでこを付けて立っている。
気分としては『孤独』的な感じ。
目の前には少年チャンピオンのコミックスが並んでいる。
その中の一冊を手に取る。
タイトルは『アテルリコ』
「一巻」だった。
そこには他には「四巻」しかなかった。
どうやら『アテルリコ』は全四巻らしい。
表紙は伏し目がちな青暗い女性の顔のアップのイラストが描かれてある。
なんとなくあの「ノストラダムスの大予言」がなんかの表紙に描かれてあった絵に似ている。
原作者の名前は表記されていなかった。
パラパラとめくってみると、中身はホラー漫画みたいだった。
《起きた後に調べてみたら『アテルリコ』という漫画は実在しなかった》

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