夢
雨が降っている。繁華街からそれ程離れてはいない感じの街並みだがほとんど街灯がなく薄暗い。
私は石畳の歩道に立っている。
日本ではないがそれ程海外感もない。長崎か?
地面が雨に濡れてチラチラと光って見える。
その歩道に沿って向こう岸まで20mはあるであろう川があり、その向こう岸もこっちと同じ石畳の歩道になっている。
特徴的なのは歩道と川の間に遮る物が何も無いという事。
つまり歩道の横がすぐ同じ高さに川の水があり、一瞬その境目が分からず、下手をしたら川に気付かずに落ちてしまいそうだ。
私は川の方を見て立っている。
右手には白いビニール袋を持っている。
中に何が入っているか分からなかったがリンゴ1つ位の質量を感じていた。
すると突然、何者かが私の左手を掴み、空にビュンとジャンプした!
私は相当焦ったがビニール袋は放すまい、と思って右手を固く握った。
黒いレインコートを着たその何者かは私を掴みながら10m以上は跳ね、川を超えて向こう岸に着地した。
「何だ?」と思った瞬間にはもう黒レインコートはおらず、目の前には頭にスカーフを巻いた北欧風のおばあさんがやはり頭にスカーフを巻いた北欧風の女の子(孫か?)と手を繋いで立っていた。
そしてその女の子の手には私がさっきまで持っていたビニール袋があった。
「あっ!」と思った瞬間、女の子はそのビニール袋を地面に叩きつけた。
ビニール袋からは黄色い小さな物がコロコロと出てきた。
良く見るとそれは3cm位のアヒルの形をした何かだった。
さらに良く見ると落ちた幾つかは黄色が剥げて銀色と茶色ものが見えた。
それは「黄色い表面の銀紙でくるんだアヒル型のチョコレート」だった。
- Category: 飯野雅彦
- Posted by: 飯野 雅彦
- Comment : (0)