130210_1726かつては森だった所を切り開き四車線はある道を作ったは良いが、舗装をせずに道は土が剥き出しのまま。
そんな道を黒い車に乗って進んでいる。
私は右側の助手席に座っているのでこれは外車なのであろう。誰が運転しているかは分からなかった。
窓の外の景色は土埃の立ち上がる道と、その向こうの深い森だけが延々と続いた。
車も揺れる…。
しばらくするとこの車を何か大きなモノが追いかけて来るのが分かった。
フッと横を見るとそこには、車と併走する身長5m位で全身が黒で手足のやけに細いアフロヘアーの井上陽水(つまり初期の陽水だ)がいたのだった。
雰囲気としてはナイトメアービフォアクリスマスのジャックの体に初期陽水の頭が付いた感じだ。
ジャック初期陽水はニヤニヤしながらドスドスと車と同じ速度でしばらく走って付いて来た。
私は「まさか『お元気ですか?』とか言うのか?」と思っていたが彼は小さく「…せす…」みたいな言葉しか発しなかった。
空は雲一つ無い快晴だった。
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