欽ちゃん劇団ブログ

飯野雅彦の過去ログ

飯野雅彦の過去の書き込みです。

『ボク達ノ革命』ご予約について

ボ疲れ様です。
2/8(木)よりスタートの舞台『ボク達ノ革命』の予約を受付ております!
詳細と予約方法は以下の様になっております。


★劇団わ本公演 新作
『ボク達ノ革命』

■脚本
菅野臣太朗
■演出
赤星ユウ(レティクル東京座)
■出演
栗原功平(SET)
中谷智昭
末野卓磨
黒田絢子
前嶋曜
紅葉美緒
花柚
水野絵理奈
松田実里
朝比奈叶羽

大藏基誠(友情出演)

吉川亜州香
飯野雅彦
スガマサミ
大穂恭平
小池首領
村上芳
高木聡一朗
青山太久(劇団わ)

■アンサンブル
平塚あみ
澤井将也
種田凜翔
稲垣壯
横見恵

■劇場
中目黒キンケロシアター
〒153-0042 東京都目黒区青葉台1-15-11


■日程
2018年2月8日(木)〜12日(月)全9ステージ
8日(木)19:00
9日(金)14:00/19:00
10日(土)13:00/18:00
11日(日)13:00/18:00
12日(月)12:00/16:30


■チケット料金
前売:6000円
当日:6500円
※前売・当日共に全席指定(税込)


■お問い合わせ
official@wagumi.site

■劇団わ 公式HP
www.wagumi.site/
◎ご予約方法
※ご予約ご希望の方は件名を『ボク達ノ革命予約』としまして「お名前・ご希望日とご希望の回(時間を明記)・枚数・電話番号」を明記の上、以下のアドレスまでメールでお申し込み下さい。

ticket@hagimoto-kikaku.co.jp

*チケットが確保出来ましたら折り返しご連絡させて頂きます。

*チケットは全て当日受付にて前売り料金にて御精算となります。開場中に劇場受付にてチケットご用意しておりますので「ご予約頂きました際のお名前」をお申し付け下さいませ。
皆様のご来場心よりお待ち申し上げております!

2月もやります

戌疲れ様です。
明けましておめでとうございます。
今年も何卒よろしくお願い申し上げます。

さて12月に引き続き2月もトークライブ「具合音会」開催決定となりました。
そして…場所が変わります!下北沢はシモキタですが新しい場所ですのでくれぐれもお気をつけ下さいませ!
以下が詳細であります。

★『具合音会』(ぐあいおとかい)
●出演 飯野雅彦(性悪俳優) 御笠ノ忠次(劇作家・演出家)
●日時 2018年2月25日(日)
* 開場・13:45頃
* 開演・14:00
●料金 1500円(税込)
■場所 シモキタオープンイノベーション(〒155-0031世田谷区北沢2-37-17-2F【03-6796-2933】)

※アクセス 小田急線、井の頭線「下北沢駅」北口、南口どちらからでも行けます

*北口からの場合は、改札出て左に進み、突き当たり(無印良品があります)を右に曲がり直進して(途中左に志賀医院、トーマス北沢校)、LAWSONがある十字路を左に曲がり「本通り」に出た左側3軒目です。
*南口からの場合は、改札出て左直進で突き当たりのオオゼキを左に曲がり「一番街栄通り」に入り直進して(途中左にチケットエキスパート、モスバーガー、牛繁)、突き当たった「本通り」(突き当たりには、せんだい屋)を左に曲がり道なりに進み(途中左にNOAH PIANO STUDIO、魚王) 「NeXT-Bike」を通り過ぎたその先左側3軒目です。
そして辿り着いた「下北沢一番街商店街振興組合」の2階です。建物左側の階段をお上り下さい。


☆ご予約をご希望の方は
件名を『具合音会申込み』としまして、『お名前』『電話番号』『ご希望枚数』を明記の上、以下のアドレスまでメールにてご連絡下さい。
ticket@hagimoto-kikaku.co.jp

※予約後にキャンセルをご希望の場合はその旨を上記アドレスまでご連絡頂きますようお願い申し上げます。

以上です。
皆様のご参加心よりお待ち申し上げております!

久々に開催

かなりご無沙汰疲れ様です。
さて、「年一イベント」になってきておりますあの会、私とミカサノ君によります音楽トークライブ『具合音会(ぐあいおとかい)』を今年も年末に開催する事になりました!
最近聴いている音楽や紹介したい楽曲をCDやアナログレコードで聴きながら語り合い、結局近況を話しちゃったりしてドンドン脱線して、最後にお互いが1曲歌って「エンディング風」に強引に持っていって終了。終わった後もご参加の皆様と世間話になっちゃう…といったフレンドリーな会です。
特に音楽ファンといった訳ではない方でもお楽しみ頂ける内容になっている…と言って過言は無いと思います。
詳細は以下の様になっております。


★『具合音会2017』(ぐあいおとかいにーまるいちなな)
●出演 飯野雅彦(雑俳優) 御笠ノ忠次(劇作家・演出家)
●日時 2017年12月26日(火)
* 開場・18:30
* 開演・19:00
●料金 1500円+1ドリンク要オーダー
■場所 下北沢CafeBarBlueMoon(ブルームーン)
【〒155-0031 東京都世田谷区北沢2-9-24博雅ビル2F (03-3481-5653)*お電話は18:00以降にお願いします。】
◎アクセス*小田急線・京王線「下北沢駅」南口より徒歩3分。南口改札を出て目の前の通りを左に進み、突き当たりのスーパーオオゼキを右折。次の十字路を左に曲がった4軒目(右に曲がると本多劇場になります。そちらではありません。)1Fは「新雪園」(北京料理屋)です。建物右脇の階段より2階へお上がり下さい。

※15名様程でいっぱいになってしまう会場でございます。ご予約をご希望の方は
件名を『具合音会申込み』としまして、『お名前』『電話番号』『ご希望枚数』
を明記の上、以下のアドレスまでメールにてご連絡下さい。
ticket@hagimoto-kikaku.co.jp

※予約後にキャンセルをご希望の場合はその旨を上記アドレスまでご連絡頂きますようお願い申し上げます。


当日は毎年恒例となっております「手作りオリジナル干支木札・戌ヴァージョン」の販売もありますので宜しくお願い申し上げます。
皆様のご参加心よりお待ち申し上げておりますよ!

第十四章

チョーちゃんに「誕生して十七日目の朝」が来ていたのかどうかは分からない。
そう考えると今まで自分に沢山の朝が来ていたのは実はラッキーだったのだ。そして「今朝」も私には来た。
妻は小さく別れを告げて出かけた。
その後すぐに鉢を用意し、その中央にチョーちゃんを埋めた。そしてその地点に一つグレープフルーツの種を植えてみた。
グレープフルーツの種…。全てはこれから始まったんだ。
続いて中央から少し外れた位置にサトウミズスワセに使っていた爪楊枝を墓標の様に刺してみた。
頭の中でRCサクセションの「ヒッピーに捧ぐ」が鳴った。
「お別れは突然やって来て、すぐに済んでしまった」
その日を境に原点に帰る事にした。
私は植物人間だった。
私は葉っぱをやる人だった。
私は何故か葉っぱが好きなのだ。
ここのところ蝶の事ばかり目をかけていたので正直葉っぱを疎かにしていた。だからもう一度緑と向き合おうと思った。
依然としてアゲハ蝶は我が家にやって来て卵を置いていった。
しかしもうそれはそのままにして自然に任せることにした。
出来る事と言えば、種を植えてイモムシが食べる用の葉っぱを増やす事だけだ。気分は定食屋のおばさんだ。どうぞどうぞ、おいでおいで。


三週間程経った朝。いつもの様に鉢に水をやりに外に出ると、チョーちゃんを埋葬した丁度その地点から小さな芽が出ているのを見付けた。
その芽は今もゆっくり育っている。朝見ると茶イモがいてちょっとかじっていたりする。駄目だ、これは食べちゃ駄目。別の鉢に移す。
これを育て、あわよくば木になったら、ゆくゆくはその木に乗り移ろうと思った。

(終)

第十三章

妻のネーミングにはちょくちょく驚かされる。
ある日、朝に外にあるグレープフルーツの鉢にイモムシがいたのを発見したので、保護しようと指に乗せ室内に戻ろうとした時に、偶然大家さん(男性)と鉢合わせした事があった。
私はすぐに右手を柔らかく握り、人差し指にいたイモを内側に隠した。
大家さんに「部屋を貸している中年男性が朝からイモムシを手に乗せていた」と知られたら流石にマズイと瞬間的に思ったのだ。
「おはようございます。鉢に水やりですか?」
「あ、おはようございます。そ、そうですねはい。」
「今日は晴れそうですね。最近はずっと曇りでしたからね。」
「そうですね、洗濯物も乾きますし助かりますよ。」
「あそうだ。外の池の所にブクブクいうモーター付けたんですが夜とか音うるさくないですか?」
「いや、全然聞こえないですよ。大丈夫です。」
こういう時は何故か会話がすぐには終わらない。二、三分だろうか、右手にイモムシを隠し持ちながらの世間話が続いた。
その日の夜に「いやー、こんな事があったのよ。」と妻に大家さんとの遭遇を話した。
「まあイモ持っているのはバレなかったから良かったけど、見つかっていたら相当怖がられたかもね。」
「へー。じゃあそれは…『イモニギリ』だね。」
「え?…あっ…、また名付けたな。シチュエーションにまでネーミングしたな。」

そんな妻がネーミングしたチョーちゃんは元気に生き続け一週間を経過した。
毎日スワセをする為に羽根をつままざるを得ないので模様は若干薄れ、羽根も少し欠けたりしてしまってはいるが本体は大丈夫そうで、時々室内に放したりしたがうろうろ歩いたりあちこち昇ったりパタパタ羽ばたいていて元気だった。
馬鹿馬鹿しいとは思ったがまるで子供がオモチャの飛行機をブーンと飛ばして遊ぶ様に、時々チョーちゃんの羽根をつまんで空を飛んでいる風に室内をブーンと「飛んでいる体験」をさせたりした。
自力で跳ぶことが出来ないならせめて飛んでいる感じと風を感じてもらえればと思ったのだ。
そんな中、他のイモは次々とサナギになり羽化して旅立っていった。そんな姿を私とチョーちゃん(たまに妻)は見送り続けた。嬉しさと切なさが半々だった。
「チョーちゃんも外に出たいかな。いつも人工の砂糖水ばかりでかわいそうだし、つまんだまま外に連れ出して外の空気を吸ってもらったり、生えている花に乗ってみたりのリアルを感じてもらおうかね。」なんていう考えが浮かんだ。
自宅付近には自生している花もあるので思い切って連れ出す事にした。しかしその姿を露骨にさらすわけにはいかない。
アゲハ蝶をつまんだまま近所を徘徊する姿はマッド過ぎるので、イモニギリのスキルを使い右手でチョーちゃんをつまみ、左手でそれを丸く覆い隠すスタイルで、しかも基本的には「近所に生えているお花を愛でている、という目的で散歩している」という雰囲気を演出しながら外に出てみた。
とりあえず生えている色々な花にチョーちゃんを乗せて回ってみた。
すると我が家のアサガオでは反応なかったが、近所の名を知らぬ幾つかの種類の花には自分からゼンマイ状ストロー吸い口を伸ばし、蜜を吸っている様子だった。
もう飛べない事は明らかだったので花に乗っている時は手を離して、落ちないように注意しながら見守った。
もし誰かがその姿を見ていたとしても、まさかアゲハ蝶を散歩させているとは思わないだろう。そう思ったので少しずつ堂々とすることにした。
その日からなんとか毎日「チョーちゃん散歩」を実行した。勿論スワセも行った。二週間経ったがまだまだ元気だ。室内では黙っていると「パタパタパタパタ」と羽ばたきが聞こえる。その頃にはチョーちゃんは「居て当たり前」の存在になっていた。
しかし十六日目の朝、いつもの様にバケツを覗くとどうも様子がおかしい。覚悟はしていたので「ついにこの時が来たか。」と冷静に受け止めた。
妻も心配していたが、悲しみより、ここまで頑張って生き続けたチョーちゃんを讃える気持ちが勝っているらしくしっかりと現実を受け止めている様だった。
その日は散歩はせずに朝のスワセのみにした。
後ろ髪引かれたが仕方ない。動きの鈍くなったチョーちゃんを残し、外出した。
夜帰宅すると、その雰囲気は
「今夜が峠」
だった。