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川本成よりメッセージ「テニプリ最終回にあたって」

テニスの王子様最終回、家で一人で見ました。
最後のエンディングロールが流れた時に、ホントにぐっと来てしまって。
今まだ、一人その余韻に浸っているところです。
話したいことはホントに沢山あって、まとまらないんですが、今の気持ちを書きます。
うーん、何から話そう・・・。
そう、まず最初にオーディションを受けたときは受かるなんてもちろん思ってなく、まさかこんな今も想像出来ず。
しかもあれから3年半もたったんだなあと今しみじみ思っています。
僕はあのとき初めてタカさんという、人物に出会い、なんというか、今では兄弟のような、自分の分身のような気持ちです。
それからなにしろアフレコというものも初めてだったんで、かなり緊張しながらブースに入ったことを思い出します。
とにかく、アフレコの技術はもちろんないし、何より、キャラクターを僕が演じることで、ぶち壊しになっちゃうんじゃないかっていう不安に押しつぶされそうだったんです。
で、まずは素敵な、ホントに素敵な共演者のみなさんや、スタッフの皆さんに助けられました。励まされました。
何とか自分なりにアフレコのコツをつかもうとがんばりつつ、そのころから出演者も結構仲良くなりつつ、で、初めてイベントをやったとき、あれは一つのターニングポイントだと思ってます。庭球祭です。
あれは一つのポイントでしたねえ。何より僕ら出演者がホントの部活みたいになっちゃって。
なんていうか学生のときに文化祭のために一致団結して本番の日を迎える、みたいな、青春っぽい感じでした。
で、はっきりいって僕ら本番、ビックリしました。
なにより来てくれていたファンの方々のパワーがすごすぎたからです。
「これはえらいことになった・・・」と。
そしてさらにさらに、大事に、ある意味これまで以上に死ぬ気でテニプリと向かい合わんとまずいなあと。
こんなに応援してくれてる人がいるんだなあと。
そっからは、もうこれまで以上に出演者みんなテンションも上がって、気合バリバリ、そして楽しく、テニプリに挑んでおりました。
毎週テニプリの収録日が楽しみでしたからねえ。
なんか毎週のアフレコがなくなった今ほんとに気が抜けてしまっています。
そしてそれから何度となくイベントや何やらでファンの皆さんから元気をいただきました。
ホントにホントにありがとう!マジで感謝してます。・・・・。
そんな毎日が、夢のような気持ちで過ごしてきた毎日が、気づけば3年半も経っていたんですねえ。
そして・・「テニプリ終了」と初めて聞いたとき、信じられないというより、あまりにも普通になりすぎていたことに気づいて。
毎週アフレコして、毎週みんなと会えて、ファンの皆さんと会えることが。
なんか終わることがない出来事のような。
・・・そしてアフレコ最終日。
すべての収録が終わってしまった時、言い表せない気持ちになってしまいました。
なんだか一言でも言葉を発すると泣いてしまいそうで。
こんな年にもなってセンチな気分になるなんて、とか思うんですけど、もう、ひとつの仕事ではなかったんですね、テニプリは。
で、今思うことは、出会えてよかったです。テニプリに、皆さんに、タカさんに。
ありがとうといくら言っても足りないんですが、ありがとう皆さん!
アニメの出演者をホントに愛してくださった許斐先生にもお礼を言いたいです。
ありがとうございました。
そして、これからも続いていくテニプリを応援しつつ、僕もこれからもテニプリにかかわり続けられればいいなあと心から思っております。
長々と書きすぎました。あー・・・燃えるぜバーニング!!!!

2005年3月 川本成

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